Intercontinental GT Championshipのひとつでオーストラリアで開催されたバサースト12時間レースに行ってきたので、現地の様子や感想など書いていきます。
バサースト12時間てなに?
バサーストとは?
バサーストと呼ばれるMount PanoramaサーキットはオーストラリアのNew South Wales州にあり、近くの都市シドニーから車で2~3時間かけて運転してバサーストの町に入ります。
バサースト12時間はIntercontinental GT Championshipのひとつで、世界中で開催される耐久レースシリーズです。
IGTCには他にもスパ24時間や日本の鈴鹿10Hなどもあります。
レース映像はこちらのリンクからSROのGT WorldのYouTubeチャンネルへ飛べます。
GT WorldのチャンネルではIGTCの他にもGT World Challenge AsiaなどSROが主催する各国のレースの動画が無料で公開されています。
バサーストのサーキットの特徴としては6kmを超える周回距離の長さとMount Panoramaの山を駆け上がって降りる170mくらいの高低差、コース全て公道などがあります。
山の上下区間は周りに民家が建っているのもありエスケープがほとんど無く、特に山頂からの下り区間はスピードの出てしまうのもありなかなかスリリングが区間だと思います。
↑画像はコース沿いの民家と白線のすぐ先にはコンクリートウォール、木曜のトラックウォークの時に撮りました
参戦車種
参加チームは18チーム計26台で現地オーストラリアのチームをはじめ、ヨーロッパからアウディのファクトリーチームやアジアのチーム、アメリカのチームが参加。
ドライバーには元MotoGPのスター選手ロッシ選手やオーストラリアのレジェンドドライバー、クレイグローンデス選手などが参加していました。
GT3クラスにはメルセデスやポルシェ、BMW、ランボルギーニが参加、日本ではなかなか見られないSinやマツダのGTカーもInvitational Classとして参加していました。
ピレリフィッティングサービス
今回のフィッティングチームはオーストラリア現地のチームでバサースト以外では主にGT World Challenge Australiaで活動しています。
フィッティングチームは受付も含め15人体制で行いました。
用意してきたタイヤはスリックだけでも1,600本を越える本数でした。
チームは12セットの制限の中で戦略を練り金曜日からの走行、土曜日の走行と予選、日曜日のレース12時間を戦いました。
↑画像はピレリフィッティングサービス、4ピットを使いサービスをしました。
パドックの雰囲気
バサーストのパドックにはDJカーやフードトラックなどが中央にありフェスティバル感がありました。
また金曜日には小学生の団体が何校もスクールトリップで来ていました。
サーキットにいる関係者がみんなで小学生を温かく迎え入れているのを見て一関係者として嬉しくもあり羨ましくもありました。
こういう活動を通して小学生や若い子達がレーシングカーやサーキットの雰囲気を生で見ることで憧れや興味を持ってくれると若い世代が増えるといいですね。
初めて会うチームの関係者でも前から友達だったかな?と思うくらい気軽に会話をしてくれるのでとても雰囲気がいいなと思いました。
パドックを出て数分のところに広大なキャンプエリアがありキャンプカーを停めキャンプをしながら観戦している人たちでいっぱいでした。
↑画像はロッシ選手のピットに並ぶ列、パドックの端まで並んでいました。
↑パドック外のキャンプエリア
そしてレース
今年のレースはバサースト12時間の歴史上最もグリーンフラッグの時間が長いレースとなりました。
その分チームやドライバーもペースが掴みやすかったかと思いますが気の抜けない時間がずっと続いていたと思います。
バサーストの走行は天候に恵まれ晴れ続きの週末でした。
金曜日に40分のPractice1-4、土曜日に1時間のPractice5,6と予選25分が2回あり、その後Top Ten Shooting (Super Poleみたいな感じですね)15分が2回あり、日曜日の12時間の決勝を迎えました。
レーススタートは早朝5:45、ちょうど陽が登り始めるタイミングでのスタートでした。
この時点では気温が7℃、前々から寒いとは聞いてはいたのでジャケットは持ってきていたのですが、、山のエリアなので風も強く寒すぎて日向を探して温まっていました。
ただお昼頃からは30℃近くまで気温が上がり、日焼け止めを塗り忘れたなと思った時には時すでに遅しでした。。
車もお昼過ぎる頃までは風も強く陽が差してもなかなか路温が上がらずタイヤ無交換で2スティント(約2時間ちょっと)や午前中のまだ寒い時間には3スティント(3時間いかないくらい)無交換で走っているチームもいました。
タイヤ交換後、使い終えたタイヤをチェックに回っている時に、走行を終えたドライバーがタイヤを保管しているテントに走ってきてゴミ箱(オーストラリアのゴミ箱は人間入れるくらい大きいです)にダイブ、チームの人が空のゴミ箱に水を張っていてトトノっているドライバーもいました笑
レースは12時間で323ラップの末75号車のメルセデスが優勝、2位には912号車のポルシェが入りました。
12時間を走りきったその差0.9267秒、さらにその後ろの3位は0.5秒以内の位置に999号車のメルセデスが猛追していました。
Proクラスは12時間レースで2秒以内に表彰台が埋まるのは痺れますね。
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