世界3大耐久レースの1つのスパ24時間にタイヤエンジニアとして行ってきました。
コロナ禍で観戦や渡航も難しい中なので少しでも現地の雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。
何回かに分けてブログを書きますので気になる方はブログスパ篇にお付き合い下さい。
今回はざっくりとサーキット内のことやピレリタイヤサービスのことを取り上げます。
国内外問わずメディアの方達でもなかなかタイヤサービスは取材の焦点にならなかったり観戦に来られる方もタイヤサービスの中には入って来づらいと思いますので紹介します。
ピレリタイヤサービス周りの紹介
・受付〜商品陳列までの流れ(フィッティングエリア)
・エンジニアテント
・The Comet
・リストランテ モンテカルロ
サーキット周りの紹介
・ピット
・コース
・レストラン&バー
・Covidテストエリア
・終わりに。
タイヤサービス周りの紹介
・受付〜商品陳列までの流れ
タイヤサービスの流れとしてチームの方が組み込んで欲しいホイールを持ってきて受付をします。
受付では世界共通の社内システムを使って管理をしています。
チームのタイヤ担当者として日本でも受付に来られたことのある人ならわかるかもしれませんが(いらっしゃらないと思いますが)チーム毎のチケットを受付でお渡しして、組み上がり引き取りに来られたタイミングで引き取り本数やセットナンバーなど確認します。
日本ではタイヤ担当の方がタイヤラックをガラガラ引いて来られるのですが、スパでは全チームがバギーで引っ張ってきます。
チームから預かったホイールにタイヤが付いている場合は組み外し、倉庫からタイヤを出してきて組み上げます。
今回用意したタイヤなんと、16,000本。
次回触れようと思うサポートレースのタイヤは別でこの本数です。
この本数を捌く為にタイヤフィッティングエリアでは2レーンに分けてタイヤチェンジャー合計10機とバランサー8機をスタンバイさせています。
2レーン全機が稼働してる光景はめちゃめちゃ迫力がありました。
そしてどんどん並べられていく組み上がったタイヤをチームがやはりバギーで引っ張ってきたタイヤラックに乗せて颯爽と帰って行きます。
あのバギー乗ってみたかったなぁ。。
特にスパでのタイヤサービスは上段のF1ピットと下段の耐久ピットのちょうど間にあるので人力でのアップダウンだとなかなか足にきてしまいそう。
レース中の夜中ヘロヘロになりながらタイヤ押してなんて考えただけで、、安全第一ですね。
・エンジニアテント
ピレリの本社があるイタリアを始め、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、トルコ、オーストリア、スウェーデン、スロバキアそして日本から集結したエンジニア達がここで過ごしています。
余談ですがSROの発表だと今回のピレリサービスは19カ国語での対応可能とのことで、まるで翻訳機の触れ込みのよう。
そしてテント内では誰が何ヶ国語?と集計が始まったりもしましたが、テント内はほとんどが英語です。
エンジニア達はスパ24時間のIGTCを始め、その他ピレリワンメイクのサポートレースであるGT4ヨーロッパ、TCフランス、ランボルギーニSuperTrofeoなど走行があるとファイヤースーツ(ピレリのはスズメバチ色です)に着替えここからピットに出動します。
またこのテント内ではエンジニア同士のミーティング、データ集計、情報交換、コーヒー&おやつタイムも過ごし普段会わない他国のエンジニア達と交流を深めました。
・The Comet
ザ・コメット日本語で”彗星”の名前のトレーラーオフィスです。さすがイタリア企業名前がオシャレ。ピレリの各部門のトップのオフィスとミーティングルームがあります。
もし打ち合わせがあればこの”彗星”の中に入れるチャンスがあるかもしれませんね。
ちなみに外見は他のトレーラーと同じカラーリングなので見分けつかないと思います。
・リストランテ モンテカルロ
今回のスパで一番お世話になってたであろう施設、それがこのリストランテ モンテカルロのケータリングテント。大会中のピレリ全スタッフの胃袋を支えた食堂、いえリストランテです。
中の人たちはイタリア人方々で常にレパートリー豊富なお肉、野菜、魚、そして絶対2種類用意されているパスタ!
率直にとても美味しかったです。毎食パスタを2種類とも頼んでいるうちにおっ!パスタ両方ね?と勝手にハーフ&ハーフで盛りつけてくれるようになりました。
高齢層からは賛否両論ありましたが個人的には深夜の夜食にペペロンチーノを出してくれたのはとても嬉しかったー。
もちろん本国イタリア人からも評価は高かったみたいです。
サーキット周りの紹介
・ピット
スパ・フランコルシャンサーキットでは今回ラ・ソース手前までのF1ピット(新ピット)とラ・ソースからオー・ルージュ手前までのエンジュランスピットの2ピットを使用しました。F1ピットの方はベルギーらしく石造りの建物になっていて中は広く日本にはないとても趣のある雰囲気のピットでした。あと何より天井がすごく高い。
・コース
1周7kmもあるサーキットで各コーナーにはフランス語での名前が付いていて、それだけでもカッコイイです。
有名なサーキットなのでご存知の方も多いと思いますが、大会期間中にトラックウォークの機会があったので後日各コーナーの写真と共に紹介をしようと思います。
まず歩き始めの感想だけでも、、画面越しで見ていたよりもサーキットの高低差の迫力がすごくて最初から呆気にとられてしまいました。
・レストラン&バー
スパサーキットF1ピットビルの上にあるレストラン&バーです。
ブッフェ形式で食事を取り飲み物はバーカウンターでの注文です。(バーなのでもちろんお酒もありました)
テラス席もあり天気のいい日は最高のひと時を過ごせるはずです。
ベランダも付いていてシケイン〜ラ・ソースの間のストレートを見下ろせます。
・Covidテストセンター
最後に願わくば今年限りであって欲しい施設がこのCovidテストセンター。
スパ市内ではあまり検査できるところは多くは無く、関係者は主にサーキット内の1箇所とサーキットゲート外の計2箇所で検査ができます。
今回のイベントは期間通して個人単位で陰性証明を提出が義務付けられており、抗原テストなら48時間有効、PCR検査なら72時間有効の陰性証明を一人一つ付与されるQRコードにアップロードしていないといけない決まりなので毎朝QRコードをスキャンされるたびに少しヒヤヒヤしました。
朝ゲートでチェックされ陰性証明の期限切れてた!なんてうっかりさんもゲート横の検査場で検査を受け結果待ちしてから入れるようでした。
陰性証明をした人のみ入れるサーキット内でもパドックやピットでも医療用マスクのみ着用可能で、抜き打ちで警察がパトロールをする徹底ぶりでした。
後日別のブログを書く予定ですがコロナ禍で各国からベルギーに来ることも難しかったり、イベントを開催する側もとても悩まされたことも多々あると思いますがこうして無事イベントがドラマチックな最後と共に終わり人々の突破力に感心させられました。
終わりに。
International GT Challenge と Pirelli は、公式レーシングタイヤとして世界中で共にモータースポーツを盛り上げています。
GT3のレースにご興味ある方、練習走行を予定されている方、タイヤの準備は大丈夫ですか?
Trofeo5ではGT3用以外にもGT4用やフォーミュラなど全てのピレリタイヤを扱っておりますので以下リンクから気軽に相談ください。
サーキットタイヤ以外にも検討されている方は以下HPのリンクからラリータイヤやビンテージタイヤのCollezioneなどのウェブカタログもご覧いただけます。
他の販売店で見つからない商品も世界在庫からお探しできます。
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Trofeo5 株式会社
Pirelli Motorsport Customer Service Japan
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